子育てってみんな同じ♪ ~自閉症はやがて個性へ~

重度の自閉症児と言われた我が子が、普通の大学生へと成長していきました。その道のりを現在の状況やタイムリーな話題も交えながら綴っていきます。

兄と妹

現在のふたりの関係は、ほぼ良好です。

ていうか、RINの我慢の上に成り立っている関係のような気もします。

 

AIはハートは温かいですが、言葉が悪いし強いし。

RINがやはりちょっとずれている感覚があるために、AIも「は~?」と思うことが多いようで、ガンガンけなすような言い方をする時もあり、あまり度がひどいときには注意をします。

ただ、RINのみならず、父親にも過激な言い方をするときもあるので、これは彼女の性質だと思われます。

対してRINは、当たり前ですがあまり周りに干渉しないので、言葉も態度も柔らかめです。

 

赤ちゃんのAIを受け容れてからのRINは、少し勝手が違うことに気づき始めたと思います。

それまでRINにはひとりで自由にさせてきて、母の私はただそれを見守ってきました。

RINは思う存分、自分の好きなことにひとりで没頭できたわけです。

でもAIは、ずんずんとRINにかかわっていきます。

RINの世界に無理やりに入り込んでいきます。

RINはそれもまた受け容れていかなくてはなりません。

RINより早くしゃべり出したAIが容赦なく浴びせる「言葉」のシャワーは、おそらくRINの刺激になったはずです。

どこへ行ってもどんなときにもAIはRINが好きで、RINの後を追いかけて行きました。

AIの存在は確実にRINの人生を変えました。

 

小学生になると、AIが「RINちゃんはおかしい」と口に出すようになります。

そのころはすでにRINは普通にしゃべり、普通に学校に通っていましたが、やっぱりどことなく言動が変だと感じていたのでしょう。

その窮地を救ったのが、RINの成績でした。

賢さとは言いません。

ただ、勉強ができたのです。

中学に入ると学校の規模が小さかったこともありますが、当たり前のように成績は学年1位でした。

AIも一目置くわけです。

多少おかしなことがあっても、どこかに光っているものがあれば、それの方が目立つことになります。

私が、AIをそう誘導もしました。

「RINちゃんはすごいでしょ~」と。

AIもRINも素直さがとりえで、AIは今も、いろいろとけなすような言い方をしながらも、底ではRINの学歴を誇りに思っています。

RINはそんなうるさいAIをかなり嫌いになったことがありましたが、私がふたりの気持ちをコントロールすることで、次第に兄としての自覚に切り替わっていきました。

今も時々ムッとすることがあっても、お兄ちゃんとして振る舞うことを決めているようです。

 

ふたりにはRINの自閉症を話すことはおそらく一生ないと思います。

AIが生まれて間もない頃、毎日のように心でAIに詫びて、いつか3人で笑えるようになったらどんなに幸せだろうと考えていました。

それから10年たって、ふたりが小学生になったころには、いつも親子で笑っていました。

そして今も。

ケンカはするけれど、仲のいい、笑い合っている兄と妹です。